2014-11-25

二人禿

平成26年1月3日から26日にかけて上演された「初春文楽公演」、その千秋楽の第一幕は、新春に相応しく華やかで、優れた短編小説ですら表現し得ない人情を、悲しみや寂しさを、人のもつ可憐さ、可愛らしさを表現していたのではないだろうか。私たちが観劇した平成26年1月26日、千秋楽の演目は以下の通りである。

二人禿
昭和十六年(一九四一)四月、大阪四ツ橋文楽座で初演、野澤松之輔の作詞・作曲、山村若栄(初演の吉田文五郎の長女)の振付。
遊郭で行儀見習いのため、花魁に仕えている少女を禿といいます。
上方の花街を背景に、客と遊女の恋の駆け引きを間近に見聞きし、自然と大人びる少女たちの姿が描かれます。


-平成26年「初春公演」パンフレットより

人形浄瑠璃文楽 平成26年初春文楽公演
第1部(午前11時開演)
二人禿(ににんかむろ)
源平布引滝(げんぺいぬのびきのたき)-九郎助住家の段
傾城恋飛脚(けいせいこいびきゃく)-新口村の段

第2部(午後4時開演)
面売り(めんうり)
近頃河原の達引(ちかごろかわらのたてひき)-四条河原の段・堀川猿廻しの段
壇浦兜軍記(だんのうらかぶとぐんき)-阿古屋琴責の段



大きな地図で見る

0 件のコメント :

コメントを投稿